章 639

「ふふ」ホウ・フェイは色っぽく李有金を一瞥し、わざと歯で李有金の逸物を軽く擦った。李有金は「あぁ」と声を上げ、その呼吸は重く、快感で天にも昇るような声だった。その微かな声が携帯越しに金瑶の耳に届き、セクシーで情熱的でありながら最後の矜持を保つ彼女の体が、思わず再び震えた。

金瑶は呆然と携帯を持ち、向こうからホウ・フェイが李有金のモノをしゃぶる音や、時折マンションの門番が漏らす甘美な吐息を聞いていた。金瑶の心は衝撃に満ちていた。今夜のこの電話は、金瑶のこれまでの人生観を完全にひっくり返すものだった。

ホウ・フェイの夫は本来、機能的に問題があったはずだ。だがどんなに問題があるとしても、自分の妻...