章 63

蘇櫻は自然に目が覚めるまでぐっすりと眠り、時計を見ると既に四時過ぎだった。体の汗はすっかり乾いていたが、どことなくべたついて不快感があった。腕の小さな赤い点はかなり減っていた。

やはり田舎に来て空気が良くなったからか、アレルギー反応が広がらなくなったようだ。

服を着て起き上がり、部屋を出ると、あたりを見回しても叔父の姿が見当たらない。何度か呼んでみたが返事もなく、もしかしたら瓜畑か湖に行ったのかもしれないと思った。

時間も遅くなってきたので、このまま夕食の準備をしようと決めた。叔父が帰ってくるのを待ってからでは遅すぎる。冷蔵庫を開けて何が作れるか確認し、昼に残った料理を温め直せばいいだけで...