章 57

苏樱は叔父の意向に従い、彼が引き戸を取り付け終わってから一緒に昼食を取ることにした。これで李有金は困ってしまった。彼は苏樱を空腹のままにしておきたくなかったのだ。

そこで引き戸をいったん家の中に運び入れて作業を中断し、急いで八仙卓に座って食事を始めた。食事を終えると苏樱に申し訳なさそうに食器の片付けを頼み、自分はその間に引き戸の取り付けを完了させた。

二人とも昨日のことには一切触れず、まるで何も起こらなかったかのように振る舞った。

しかし、確かに事は起きてしまったのだ。あの本物の感触を、体はしっかりと記憶していた。

それからの夜、李有金は苏樱に関する春の夢を何度も見るようになった。

自分で...