章 324

彼は素早く服を整え、ティッシュで金瑶の体を丁寧に拭き取った。それが終わると、今度は慎重に金瑶に服を着せてやった。

部屋を出る際、李有金は名残惜しそうに金瑶を一目見つめ、長いため息をついて頭を振りながら退出した。

門衛室に戻ったときには既に四時を過ぎていた。気づかぬうちに、彼は金瑶の部屋で一時間以上も過ごしていたのだ。

ベッドに横たわり、彼は引き出しから金瑶の家から盗んできたレース付きの黒い下着を取り出し、夢中で嗅ぎながら、先ほどの金瑶との甘美な時間を反芻した。

下着には自分の匂いもついていたが、それ以上に金瑶の香りが染みついていた。

いつの間にか、李有金の逞しさが再び目覚めていた。

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