章 29

二人が外へ出る時、蘇櫻はちらりと二人を見やってから、食事の準備に集中し始めた。

さっき母親と部屋で少し女同士の話をしたが、時間が短くて多くを語れなかった。蘇櫻は午後に時間があれば、ゆっくり話そうと言っていた。

家を出た二人は裏手の小道を歩き始めた。最初はお互い何も話さず、普段田んぼで働く人たちが休憩する大きな石が二つある場所まで来た。

馮音が座って話そうと提案すると、李有金はまず彼女のために石の上のほこりを払い、自分も別の石に腰を下ろした。

この一部始終を見ていた馮音は心の中で残念に思った。こんなに誠実な叔父さんなのに、どうして彭洋はあんなに狡猾で陰険な人間になったのだろう。

馮音か...