章 588

「これを彼に正直に話しても、すぐには説明できないし、それに自分が霊感を持っていることを知られたくないんだ。

結局、俺の人生の理想は公務員になって出世することか、ビジネスの世界で成功して社長になることであって、さっきの張天師みたいに、一生怪しげな霊能力で食べていくなんて考えたこともない。

確かにこの世界には科学では説明できないことがたくさんあって、日常生活でも不思議な現象に遭遇する人は多い。困っている人を助けるためなら力を貸すのは構わないけど、それだけで生計を立てるなんて、正直見下してしまう。

だから師匠以外には、俺のこの特技を誰にも知られるつもりはない」

「副校長」と俺は説明した。「具体的な...