章 573

案の定、私がそう言うと、李明亮の目が輝き、驚いた顔で私を見つめながら、信じられないという様子で尋ねてきた。

「お前……お前が彼女を誘い出せるのか?」

馬暁敏を誘い出すことは、私にとっては全く問題ではない。ただ、誘いたいかどうかの問題だ。

問題は馬暁敏がどんな女の子かはさておき、李明亮自身も自覚しているように、彼と馬暁敏は絶対に波長が合わない。誘っても無駄だ。私が馬暁敏を脅して彼と付き合わせるわけにもいかない。それはあまりにも筋が通らない。

「李よ、俺たちはまだ大学一年生だろ。三年生になったら、必ず何とかして学生会の役員にしてやるよ。そうなれば、周りの可愛い後輩たちを好きなように口説けるじゃ...