章 50

終わった後、私はカメラからカードを取り出そうとしたが、陳霊均はどうしても先に見たいと言い張った。

彼女の顔を撮影していたので、見せたくなかった。

陳霊均はそれを察したようで、無理やり私の手からビデオカメラを奪うと、再生ボタンを押して、小さな拳で私の胸を必死に叩き始めた。

「もう、嫌!顔を撮らないでって言ったのに、わざわざ撮ったの?早く消して!」

「大丈夫だよ、これは僕だけが見るためのものだし、何年後かに見るとしても、せいぜい僕たち二人だけだよ。それに君はずっと手で顔を隠してたし、ベッドに伏せてた時も後頭部しか映ってない。他の人が見ても、君だとは思わないよ」

「もう最悪!知らない、絶対に消して」...