章 230

高校時代、劉懐東は李明亮には勝てなかった記憶がある。彼らは中学からの同級生で、中学から高校まで、李明亮はクラスの番長で、誰も彼に勝てなかった。

もちろん、私は例外だが。

ただ高校時代は、農村出身ということもあり、どこか自分に自信が持てなかった。バスケットコートで時々才能を見せる以外は、誰とも喧嘩するようなことはなかった。

幸い私の身長のおかげで、クラスの喧嘩好きな連中も私に絡んでこなかったし、喧嘩嫌いな奴らも同様だった。確かクラスの男子喧嘩ランキングでは、全部で三十四人中、李明亮が一位、劉懐東は十五位、私は確か二十二位あたりだった。

高校時代は、手を出すどころか、李明亮に睨まれただけで劉懐東は...