章 6

ポケットの一万元ほどは、浩浩を寄宿学校に送るためのお金だった。

この家に居続けるのは、この子のためにならない。

義母は顔を曇らせ、浩浩の肩をぐっと掴むと、私の腕から引き離そうとした。

「それなら孫を置いていきなさい！」

浩浩は痛みで顔を歪め、私は急いで義母の手を払いのけた。

「離して！」

ところが、私が手を払いのけた瞬間、彼女が私のポケットに手を入れるのが見えた！

義母は素早く数歩下がり、一束のお金を手に、隠しきれない喜びと得意げな表情を浮かべていた。

「こんなにお金が！いいわいいわ！ちょうど今日負けたから、今月の生活費として貰っておくわ」

言い終わると、彼女はさっと姿を消した。

「...