章 41

袋を開けると、中には白い古典的な花模様が入った黒のふわふわしたマフラーが入っていた。

私がそれを試そうとする前に、傍らで黙っていた若陽が突然口を開いた。「このマフラーは君には似合わないよ」

張兄は彼をちらりと見て、顔色が少し曇った。

「お前が似合わないって言ったら似合わないのか?」

若陽はただ淡々と微笑むだけで、反論もしなかった。

私は彼が傍を通り過ぎるのをじっと見ていると、「ここで待っていて」という言葉だけを残していった。

すぐに彼はチェリーピンク色の箱を手に持って戻ってきて、さも何気なく私に投げ渡した。「このマフラーの方が君に似合うよ」

張兄は一瞬固まり、私の手にある箱をぼんやり...