章 37

傍にいた張兄の顔色が急に曇った。

玲姐はテーブルに漂う凍りついた空気に気づかず、笑いながら言った。「そうよ、暁芳は勤勉で性格もいいわ!まるで家族みたいなものよ」

張兄は冷ややかに箸を置き、「もう食べた」と言った。

立ち去る時、彼は突然口を開いた。「暁芳、一万元送っておいたから、今日は若陽を案内して回ってやれよ。お客さんを粗末にするなよ。余ったら浩浩の学費にでも使え」

「結構です。お金は必要ありません」

若陽が顔を上げ、真っ向から言い返した。

彼はもう気づいていた。この義兄は意図的に自分を標的にしているのだと!

言葉の端々に、自分と暁芳は身内で、若陽は単なる部外者だという意思表示をしているのだ!...