章 215

「浩浩は二階にいるよ。自分で上がって会ってきな」と蒋父は玄関に立ち、そう告げた。

浩浩が二階に?!

瞳孔が縮む。私は一瞬の躊躇もなく階段を駆け上がった。

蒋父は蒋明に向き直り、命じた。「お前も上がって見張っていろ。五分経ったら下りてくるんだ、わかったな」

「わかってる」

蒋明は素早く私の後を追って上がってきた。私はすでに二階に到着していた。

目の前には小さな鉄の扉。鍵さえかかっていないのに、この扉が浩浩の自由を奪っていた。

力任せに鉄の扉を開くと、中から一つの影が飛びついてきた。

「ママ!」

浩浩は興奮して私に抱きつき、嬉しそうに叫んだ。「ママ!来てくれるって知ってた!足音ですぐわ...