章 17

頭の中のごちゃごちゃした思いを振り払い、私はトイレに駆け込んで体を洗った。

出てきたとき、かすかに玲姉さんの不満げな愚痴が聞こえてきた。

少し気まずく自分の部屋へこっそり戻りながら、心の中で「本当にごめんなさい、玲姉さん。こんな偶然があるなんて思わなかった」と思った。

……

その後数日間、張兄さんは私を訪ねてこなかった。

ある日、玲姉さんとの何気ない会話の中で、突然彼女が話題を切り出した。

「暁芳、最近うちの主人は会いに来てない?」

「うん」私は軽く頷いた。

「それは少し変ね」

玲姉さんは眉をひそめて言った。「ここ数日、私も少し疲れていて、あまり彼に応えられなかったの。彼の状態からすると…」

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