章 12

「彼の病気はとても重症なの。多くの医者が、この病気は本当に厳しいって言ってたわ。あなたもそのうち分かるわよ」

玲姉さんは私の手を握ったまま離そうとせず、異様な目つきでそう言った。

そう言いながら、彼女は私の手を引いて中へ入っていった。

中に入るなり、張兄さんと玲姉さんはすでに動き出していた。

この光景に私はほとんど息ができなくなり、地面に穴があったら入りたいほどだった。

そのとき、玲姉さんが静かに声をかけた。「暁芳、こっちに来て」

恥ずかしさはあったけれど、私はゆっくりと張兄さんの側に歩み寄った。

ちょうどそのとき、玲姉さんが突然声を上げた。

「ちょっと待って!」

「え?どうしたの?」

私と...