章 912

老陆はうなずき、何も言わずに警備室に戻り、勤務を続けた。

道すがら、ポケットから携帯を取り出してみると、驚いたことに林詩詩から返信が来ていた。しかも今夜、一緒に出かけることに同意するという内容だった。

そのメッセージを見て、僕の口元には思わず邪悪な笑みが浮かんだ。

林詩詩のあの柔らかな体を思うと、つい興奮してしまう。まさか今夜、彼女を味わうチャンスがあるとは。

一気に高揚感が湧き上がり、急いで彼女に返信し、待ち合わせ時間を決めた。

風呂場に戻ると、老陆は必死に働いていて、ほとんど仕事を終えているようだった。そのとき初めて、もう五時近くになっていることに気づいた。

老陆は僕が戻ってくる...