章 899

七色七夜の花に駆け寄るやいなや、私は剣を振りかざして切りつけた。

やはり柔らかな質感だった金剣が七色七夜の花に触れると、異常なほど硬く鋭くなり、そのまま七色七夜の花の体内深くまで貫いた。

七色七夜の花は悲鳴を上げ、全身を震わせながら「殺してやる!」と叫んだ。

七色七夜の花はすでに完全に狂気に飲まれていた。自分が命の危機に瀕していることを痛感し、必死に戦わなければ今日この場で命を落とすことを悟ったのだ。

だが、私は容赦するつもりなど毛頭なかった。歯を食いしばり、必死に斬りつけ続けると、七色七夜の花の花びらが次々と落ちていき、やがてゆっくりと虚無へと変わっていった。

眩しい赤い光線が何度も私に向か...