章 834

私は五時から七時まで練習し続けた。ゆっくりと息を吐き出した時、全身が汗でびっしょりになっていることに気づいた。だが、練習中はまったくそれを感じなかったのだ。

これには驚かざるを得なかった。どうやらこの秘伝書に書かれた方法は、人を無我の境地へと導くものらしい。

このような効果を目の当たりにして、思わず喜びの声を上げた。「ふふ、やはり素晴らしい秘伝書だな!」

時間がちょうど良いころだと思い、このあと張先生と朝食を共にする約束があったので、急いで浴場に戻って湯に浸かった。かまどの火は常に絶えないようになっているので、多少のお湯はある。

もちろん、浴場全体の需要を満たすほどではないが、一人分な...