章 774

「足湯ですね、では、こちらへどうぞ」と言うと、彼は先頭に立って案内してくれた。

私たちを部屋の中まで連れて行くと、笑顔で「お二人のお客様、少々お待ちください。セラピストがすぐ参ります!」

「ああ、早くな」と陸さんが声を上げた。

若い男は頷きながら笑顔で「はい、すぐ参ります」と言って、部屋を出て行った。

私は目を細めて陸さんを見ながら「兄貴は常連さんじゃないですか」と言った。

「何が常連だよ、前に二回ほど来たことがあるだけで、まあこの店には少し詳しいかな」陸さんはそう言いながら、突然下卑た笑みを浮かべて「兄弟、あとでどのくらいのコースにするか」と尋ねてきた。

「あとで見てみましょう。今...