章 624

彼女はお金を稼ぐのが非常に早いんだ。校長先生を満足させれば、十万八万とくれるかもしれない。

五千元で彼の治療費を出すなんて、かなり少ない方なのに、シャオチャンの顔には妙に心配そうな表情が浮かんでいた。

門を出るとすぐに道端でタクシーを拾い、最寄りの薬屋で、シャオチャンの病気に効く薬を何種類か買い込んで、急いで学校へと戻った。

やはり学校にはまだ仕事があるし、もう正午近くだ。これ以上遅くなれば、間に合わなくなる恐れがある。

自分の小さな部屋に着くと、急いで服を着替え、シャオチャンの薬を脇に置いて、シャベルを手に取り、必死に仕事に取りかかった。

午後三時まで必死に働き、ようやくお湯を沸かし終え...