章 52

陸遠と老陸はしばらく話をした後、陸遠は買い物に出かける準備をしていた。老陸の好物をメモに取り、全て買ってくるつもりだった。

陸遠が出て行き、ドアの閉まる音が響くと同時に、周悦が部屋から居間へと姿を現した。周悦は緩やかな男物のシャツを着ているだけで、下半身には何も身につけていなかった。

老陸は内心で苦い顔をした。この小悪魔がまた自分を責め苦にするつもりだ。陸遠が出たばかりというのに、もし陸遠がこの時戻ってきたら、自分は現行犯で捕まってしまう。弁解の余地すらないだろう。

「悦悦、やめてくれ。陸遠がすぐ戻ってくるぞ!」老陸は言った。

周悦は老陸の言葉を無視し、一歩踏み出して老陸を抱きしめ、キ...