章 325

劉雪は部屋に戻って着替えようと立ち上がったが、その瞬間、彼女の着ていた寝巻きがテーブルの角に引っ掛かってしまった。転びそうになる彼女を見て、老陸は咄嗟に手を伸ばして支えようとした。

ところが、その手は図らずも劉雪の胸に当たってしまった。劉雪は一瞬で耳まで真っ赤になった。まさか老陸がこんな大胆にも、自分の胸に直接手を伸ばすなんて。

劉雪は即座に老陸の頬を平手打ちし、怒鳴った。「変態!早く手を離しなさいよ!」

老陸はどうすべきか分からず、手が劉雪の胸から離れないまま呆然としていた。劉雪に顔を叩かれたショックで、思わず劉雪の胸を強く握ってしまった。

劉雪の顔はさらに赤くなった。老陸のその一握...