章 1371

私はそれを聞いて、少し頭がぐるぐるした。

確かにそういう規則はあった。お客様の持ち物の紛失を防ぎ、会所とのトラブルを避けるため、また客同士の盗難を防ぐためのものだ。

部屋によっては数台のベッドが置かれており、時には数人の客が同時にマッサージを受けることもある。

本来なら、持ち物の確認は小芳の仕事だったが、今日は彼女がトイレに急いでいて確認する時間がなかった。私も確かにこのことを思い出せなかった。結局、会所がオープンしてから今まで、こんなことは一度も起きていなかったのだから。

つまり、私と小芳の両方がミスをしたということだ。

言うまでもなく、小芳の責任の方が大きい。

「あ、林姐さん、私は確認し...