章 1321

「後で小芳にも聞いたの。どうして施術室にいなかったのかって。そしたら、麗々があなたにマッサージを教わってたって言うのよ。あの時私、あなたが彼女に手を出したんじゃないかって思ったわ。あなたと義姉の関係を考えたら、麗々もきっとあなたのことは告げ口しないだろうって。でも実際は、麗々の方があなたに目をつけていたなんて」

「誤解されたんだから、どうやって機嫌を直してくれるの?」

「謝ったじゃない!」

「それじゃ足りないわ!」私は顎を上げて、「ハグして!」

「もう、嫌!」

梅子はそう言いながらも、身を乗り出して私を抱きしめてくれた。

「じゃあ、彼女のために取り成してあげるつもり?」梅子が尋ねた...