章 1190

「義姉さんには幸せになってほしいけど、他の男からじゃない!」

トイレに入ると、昨夜の義姉との狂おしい時間が蘇ってきた。

あと少し、もう少しで義姉の最後の防衛線を突破できるところだった。残念ながら、彼女は夢中になりながらも最後の一筋の冷静さを保っていた。

これが本当に彼女との最後なのだろうか?

思わず苦笑した。そんなはずがない!

トイレから出て部屋に戻ると、ドアを開けようとした瞬間、中から声が聞こえた。

梅子が電話をしている。あの偉哥だろうか?

途端に心が掻き乱された。

ドアに耳を押し当てたが、会話の内容はよく聞こえない。

歯を食いしばり、そのままドアを押し開けた。

案の定、梅子はベッドに...