章 1090

彼女のことが、私はますます好きになっていった。

なぜなら、彼女のそれは絶対に作り事ではないから。この私という盲人の前で、そんな必要は全くないはずだ。そうだろう?

水を流した後、彼女は私の体を拭いてくれた。

背中と上半身を拭いてくれた後、タオルを渡して自分で拭くようにと言った。

彼女の瞳には、始終一片の欲望も宿っていなかった。

本来なら、ちょっと得をして、ついでに彼女を刺激してやろうと思っていたのだが、結局、私はその考えを捨てた。

彼女は私の妻なんだ。時間はたっぷりある。必ず彼女に良い印象を与え、本当に私のことを好きになってもらいたい!

パンツを履き替えた後、私は外に出た。

月はすでに空の半ばま...