章 1018

彼は手を伸ばし、リリの細い腰を抱き寄せた。

なるほど、この二人は普通の間柄じゃない、恋人同士なんだ。

やはり私の予想は間違っていなかった。リリは単純な女の子なんかじゃない。

「もちろん行きたいわよ、くすくす!」リリは笑った。

「どこに行きたいんだ?」亮兄さんが色っぽく笑いながら言った。

「もう、やめてよ。彼がいるでしょ!」

「あいつは見えないんだから、何を気にするんだ?」亮兄さんはそう言いながら、ためらいもなくリリの胸をわしづかみにした。

くそっ、俺の目の前で恋人同士のイチャつきかよ。

「リリ、彼氏なんだろ?二人で話してなよ。俺は義姉さんの部屋にいるから」本当は外に出るつもりだったけど、考えを...