章 1003

「恋い慕う男と心惹かれる女、何故うまくいかないことがあろうか?」

私は彼女の背後に立ち、両手を彼女の腰に当てマッサージを始めた。

技術は完璧で、偽りなど一切ない。それが私の自信の源だ。

一朝一夕でここまで来たわけではない。この数年の努力に感謝せねばなるまい。

「どうですか、義姉さん、この力加減は丁度いいですか?」

「もう少し強くてもいいわよ!」羅春花は両手で木の幹を支え、めくれ上がった服が彼女の後頭部にかかり、背中全体が露わになっていた。

「分かりました。痛くしたらいけないと思って。人それぞれ耐えられる強さが違いますから」

そう言いながら、私は手に力を込めた。

「気持ちいい、本当に気持ちいいわ...