章 854

「もう遠程グループに入るつもりはないの?」程萌萌は劉名揚を見つめ、少し落胆した様子だった。

「いや、遠程グループには入るよ。ただ、僕には董事長秘書の職を用意してくれればいい。この地位は、権限は大きくもできるけど、目立ちすぎないから、そのほうがいいと思うんだ」

劉名揚は言い終えると、少し考えてから続けた。「でも、呉兄さんには何か役職を用意してほしい。彼は今や経営管理のプロだから。今回彼に来てもらったのは、まず会社の帳簿や業務全般を調査してもらうためだ」

程萌萌は眉をひそめて考え込み、それから劉名揚を見て言った。「ちょうど監事会主席が健康上の理由で長期休暇を取っていて、その職が空いているわ。...