章 524

「僕はよく分からないんだけど」劉名揚は首を傾げた。「潘雪、それって矛盾してないか?さっきは彼女が俺たちのビデオが欲しいって言ってたのに、今度は送っても無駄だって?」

潘雪は顔を伏せ、恥ずかしそうに言った。「彼女が欲しいのは私たちの情熱的なビデオで、私たちが撮ったのは前戯程度のものでしかないわ」

「じゃあ、続きを撮ろうか?」劉名揚は茶目っ気たっぷりに言った。

「うるさい」潘雪は劉名揚を睨みつけた。

劉名揚は大笑いした。

部屋に漂っていた重苦しい空気が一気に消え去った。

潘雪は冷蔵庫から水のボトルを取り出し、劉名揚に手渡した。

「ねえ、潘雪、一つ聞きたいんだけど、この水に睡眠薬とか入...