章 367

裴佳媛は言葉に詰まった。

劉名揚は手を伸ばして裴佳媛を抱き寄せた。「姉さん、あいつの本性はそういうものなんだよ。前はただ表に出てなかっただけさ。もういい、あいつのことは忘れよう。離婚したくないって言うなら、一方的に離婚すればいい。不可能なことじゃないんだから」

裴佳媛は劉名揚を見つめ、申し訳なさそうな表情で言った。「それは分かってるわ。でも私たちの結婚も、また先延ばしになってしまう。あなたに対して、本当に申し訳なく思ってるの」

劉名揚は軽く微笑んだ。「大丈夫だよ、姉さん。どうせ結婚証明書を手に入れたとしても、姉さんの体が回復するまでは、僕たちも…」

「言わないで…」裴佳媛は頬を真っ赤にし...