章 2553

……

一週間後、大雪はようやく止んだ。

路上の積雪は、厚いところでは膝を超える深さになっていた。

二日後、道路上の雪は除雪車によって片付けられた。

劉名揚は外の一面の白銀を見つめ、もはや捜索の希望が絶たれたことを悟り、悲痛を堪えながら董成たちと共に車で省都へ戻るしかなかった。

裴佳媛は劉名揚の真っ白になった髪を見て、彼を抱きしめて声を上げて泣いた。

劉名揚も裴佳媛を抱きしめ、涙を抑えることができなかった。

そのとき、張薔薇が念揚を抱いてきた。

幼い笑顔を見て、劉名揚は手を伸ばして子供を受け取り、抱きしめながら声を詰まらせた。「坊や、お母さんはもういないんだ。でも僕がちゃんと面倒を見るからね」

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