章 2383

「最も危険な場所は、同時に最も安全な場所でもある。相手はそれをよく知っているんだな」

「早く行きましょう。そうしないと子供に何かあるかもしれませんよ」甘秋心が隣から優しく促した。

劉名揚は頷き、甘秋心と共にゴミ中継所へと走り出した。

劉名揚はそっとバックパックから硬弩を取り出した。彼はすでに決めていた。あの人物に会ったら、どんなことがあっても相手を取り逃がすまいと。

二人が中継所の中に入ると、劉名揚は目の前の光景に一瞬呆然とした。

清掃作業員の制服を着た中年女性が隅に座り、腕の中に子供を抱いていたのだ。

劉名揚がその子供を見た瞬間、血のつながりを感じる感覚が自然と湧き上がってきた。

あれは、間...