章 2307

劉名揚はその場で完全に凍りついた。

口を開きかけたが、一言も出てこなかった。

そうだ、自分は本当に自分勝手に程萌萌を自分の側に縛り付けようとしているのだろうか?

「じゃあね、劉名揚。今までの面倒見てくれてありがとう。これからも友達でいられるかもね」程萌萌はそう言うと、すぐに電話を切った。

「違うんだ萌萌、聞いてくれ……」劉名揚は慌てて叫んだが、電話からはすでにツーツーという音が響いていた。

劉名揚はすぐにもう一度電話をかけたが、相手はすでに電源を切っていた。

劉名揚は狂ったように何度も電話をかけ続けたが、もう繋がることはなかった。

劉名揚はその場に立ち尽くし、体が激しく震え始めた。

以前は自分...