章 2190

ネオンの明かりに照らされ、小区の入り口にある四文字が鮮やかに輝いていた。臥龍小区。

警備員は電話に夢中で、知的障害のある男が小区内に入ったことに気づかなかった。

男は小区内に入ると、辺りを見回してから、真っ直ぐB棟へと歩いていった。

彼は慎重に考えてから、エレベーターに乗り、8階のボタンを押した。

エレベーターがゆっくりと上昇し、8階に着くと、男は降りた。目の前の「8」という数字を見つめ、彼の眼差しに迷いが浮かんだ。階段を使って一階上へ行ったが、何か違和感を覚えたのか、また下りてきた。

……

男がそうしているうちに、一台のキャンピングカーが臥龍小区の入り口に停車した。

裴佳媛たちが到着したのだ...