章 2189

「あと一日もかからずに着くよ。黒ちゃん、俺だってさっさと着きたいんだ。この数日間、お前ら二人に食わせたり飲ませたりで、財布がほとんど空っぽになっちまったよ」運転手は苦笑いしながら言った。

「お兄さん、優しい人ですね」黒ちゃんは運転手を見つめ、甘い声で言った。

それを聞いた運転手は諦めたように手を振った。「もういいよ、いい人認定なんかしなくても」

黒ちゃんは運転手を見つめ、真剣な表情で言った。「お兄さん、連絡先を交換しませんか?私、後でお金を稼いだら必ずお返しします」

「やめときなさい。お嬢ちゃん一人でこんなお馬鹿さん連れてるんだから大変だろう。ちょっと食べ物食べただけじゃないか。お金な...