章 2038

董成はうなずき、電話で手配を指示した。

刘名扬は一本タバコを吸い、最後に董成を見つめて言った。「董成、俺たちも行こう。やはり六指を捕まえるのは、あまりにも重要なことだからな」

董成はうなずき、刘名扬と共に車で葬儀場へと急いだ。

彼らが到着したのは丁度六時で、葬儀場にはまだほとんど人影がなかった。

二人が早めに来たのは、万全の態勢を整えるためだ。もし六指が現れたら、決して逃がすわけにはいかない。

二人は直接葬儀場に入った。中庭では清掃員が床を掃いているだけだった。

そのとき、背中を丸めた老人が蛇皮の袋を背負って、葬儀場から出てきた。

体を曲げ、片手に杖をつきながら激しく咳込み、よろよろと...