章 1949

「そんなの無理よ、あの二人を引き裂けるわけないわ」山子は首を振った。

「どうして無理なのよ、山子、聞いてよ、私はこうするつもりなの……」冷雪晴は自分の計画をすべて打ち明けた。

山子は聞くなり、きっぱりと拒否した。「お姉ちゃん、ダメよ、私は反対よ。そんな危険を冒させるわけにはいかないわ」

冷雪晴は山子を見つめながら続けた。「だからこそ、あなたに協力してほしいのよ。あなたさえ手伝ってくれれば、私に危険なんてあるわけないでしょう?山子、お願い、萌萌姉さんのためにも、この危険は冒す価値があるわ」

山子はしばらく迷った末、ようやく小さく頷いた。

冷雪晴は山子の承諾を得て、やっと笑顔を見せると、自分の部屋...