章 1625

馬彪は店を片付け、戸締りをした後、小さな鼻歌を歌いながら電動バイクに跨り、近くの万家麻雀荘へと向かった。

これはもう彼の日課となっていた。金があれば賭け、なければ見るだけ。一日でも麻雀荘に行かないと、どこか落ち着かない気分になるのだ。

万家麻雀荘に着くと、馬彪が中に入ったとたん、一つの卓を多くの人が取り囲んでいるのが目に入った。

馬彪は人ごみをかき分けて覗き込むと、卓には四人が座っており、その中の一人は常連の六子だったが、他の三人は見たことのない顔だった。

四人はポーカーの一種、詐金花をプレイしていた。

六子は今夜はツキがあるようで、彼の前には札の山ができていた。少なくとも二万元はあるだろう。...