章 1607

彼は本当に劉おばさんのことが好きだったからだ。

劉おばさんの柔らかい体を思い浮かべるだけで、全身が熱くなるのを感じた。

ちょうどそのとき、彼の電話が鳴った。老根は電話を取り出して見ると、思わず飛び上がりそうになるほど嬉しくなった。劉おばさんからだ。

興奮して電話に出ると、劉おばさんが「今すぐこっちに来て」と一言言うのが聞こえた。

老根は電話を切ると、興奮で体中が震えた。

劉おばさんが自分に会いたがっているんだ!

老根は興奮して劉おばさんの家へと走り出した。道中で木の根につまずいて犬のように転びそうになったが、気にする余裕もなかった。ただ一刻も早く劉おばさんに会いたかった。

劉おばさんの家に着く...