章 1352

程の母は少し躊躇してから、ようやく頷いた。

劉名揚はすぐに車に乗り込み、警察署に向かって風のごとく駆け出した。

二十分後。

警察署から数台のパトカーが出動し、錦団団地へと急行した。

警察が錦団団地に到着すると、数十名の警官が分かれて各棟へと散っていった。

一階の住民たちのドアが次々と叩かれる。

住民が戸惑いながらドアを開けると、警察官はすでに捜索令状を提示していた。「殺人犯が一人この団地に逃げ込みました。現在その足取りを捜索中です。ご協力をお願いします」

警察官は言い終わるとすぐに室内に入り、地下室へと向かった。

この光景は、ほぼすべての住居で繰り広げられていた。

ある一室では、窓から外の警察...