章 1350

劉名楊が話を聞いたとき、胸の内で思わず安堵のため息が漏れた。しかし、警官の次の言葉は、彼を氷の淵に突き落としたも同然だった。

「宋宝の供述によると、彼らは街の中央公園で程萌萌を見かけ、美しいと思って誘拐し、人身売買業者に売り渡したとのことです。

ただ、その人身売買業者の行方が今のところ分かりません。引き続き捜査を進め、一刻も早く程萌萌さんを見つけ出します」

「つまり、程萌萌はまだ行方不明ということですか?」劉名楊は諦めの色を滲ませながら尋ねた。

陳警官はうなずいた。現状はまさにそういうことだった。

劉名楊は警察署を後にし、心の中は冷たく沈んでいた。やっと一筋の手がかりを見つけたと思った...