章 1122

二人は劉名揚の車に乗り込み、ドアを閉めた。

「劉兄貴、金太陽でボヤが出て、親分の足もガラスに突き刺さっちまって、今も病院にいるんだ」董成は劉名揚を見つめて言った。

「董成、その金太陽だが、建ってまだ二年も経ってないはずだし、消防設備もしっかりしていたように見えたんだが、どうして突然火事なんか起きたんだ?」劉名揚は首を傾げながら尋ねた。

「それがさ、親分も怪しいと思ってるところなんだ。この火事、あまりにも出来すぎてるんだよ。だから親分は病院に向かう途中、俺に電話をかけてきて、お前を探してこいって。お前は頭が良いから、きっと火事の本当の原因を突き止められるって。

親分も分かってるんだ、今回本...