章 1120

「……

金太陽ナイトクラブ。

夜の十時、ナイトクラブが最も賑わう時間帯だ。

玄関前の駐車場には車が隙間なく停められ、店内はさらに人で溢れかえっていた。

片目はビジネスの才覚があった。ポールダンスの女の子は三日ごとに必ず入れ替わり、しかもいずれも容姿端麗な娘たちばかりだ。

これだけでも、ホルモン旺盛な男たちを蜂の巣をつついたように引き寄せていた。

だが、それだけではない。ここでは密かに女の子の一夜の所有権を落札できるという噂もあった。

単なる噂に過ぎなかったが、ポールダンスの子を連れ出したことがあると断言する者もいた。

このような曖昧な噂が神秘性をさらに高め、より多くの男たちを消費へと誘っていた...