章 1119

それで、凌浩は冷梅を呼び出して、思い切り抱いた。やはり、気分は随分とスッキリした。

少し休んだ後、もう一度やろうかと思った矢先、冷梅の携帯が突然鳴り始めた。

冷梅が電話を見ると、顔色が一変した。

馮秋山だった。

冷梅は慌てて電話に出て、甘ったるい声で「あなた」と呼びかけた。

「どこにいる?」馮秋山はいきなり尋ねた。

「スーパーで買い物してるわ。あなた、もう帰ってきたの?」冷梅は切羽詰まった声で聞いた。

「ああ、もう家に着いたぞ」馮秋山は短く答えた。

「わかったわ、すぐ帰るね」冷梅はそう言うと、急いで電話を切り、凌浩を押しのけて慌てて言った。「阿浩、馮秋山が早く帰ってきたの。急いで帰らなきゃ」

...