章 1023

「ありがとうございます、先生」劉名揚は興奮した様子で医師に礼を言い、一緒に集中治療室の入り口まで向かった。看護師が劉名揚の消毒を済ませ、無菌服に着替えさせてから、彼を集中治療室へと案内した。

劉名揚は裴佳媛のベッドの前に立った。

裴佳媛はそこに静かに横たわり、顔色は青白く、眉間にはきつい皺が寄っていた。

意識を失っている状態でさえ、彼女の眉は緩むことがなかった。自分が彼女の心をあまりにも深く傷つけたのだ。

劉名揚は手を伸ばして裴佳媛の手を握り、彼女を見つめながら嗄れた声で言った。「姉さん、俺だよ、名揚だ。会いに来たんだ」

動かない裴佳媛の姿を見て、劉名揚は胸が詰まる思いがした。「姉さん、...