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リッサ:「そう思うなら、でも私はまだこの感覚が好きじゃない」

「さあ、一緒においで」

私はうなずいて彼についていく。彼は私を外へ連れ出す。

「周りを見てごらん」

私はパックハウスの周辺を歩き回る。外に出ることで少し落ち着きを取り戻せる。

「何も見当たらないわ」

「それは戦いの後片付けが終わったからだよ。もう怖いものは何もないんだ」

私は彼にうなずく。

「おいで」

彼は私を別の場所へ案内する。

「見てごらん」

私はそうして、建物の何カ所かに焦げ跡があるのを見つける。

「何があったの?」

「侵入者たちが場所を燃やそうとしたんだけど、本格的に広がる前に消し止められたんだ。だから、怖いものは何もない、...