67話

第六十六章

アメリー

「さあ、女の子たち、行くわよ。今日から学校が始まるのよ」双子は朝いつもの元気がない。彼女たちが見た幻影は、私が思っていた以上に体力を奪ったようだ。

「ママ、一緒にいてもいい?」デイジーが私の足にしがみついてくる。これは彼女らしくない行動だ。彼女はいつも勇敢で、先頭に立って突き進むタイプなのに。私にしがみついているということは、本当に学校に行きたくないのだろう。これは普段の彼女の性格とは違う。

「ママ、お願い、一緒にいさせて!明日は学校に行くから、約束する!」ローズの目が私に懇願している。

「彼女たちは私たちと一緒にいるべきだと思うわ」稲荷が口を挟む。

「新しい学...