13話

第12章:自由への戦い

アメリ

今は待つだけだ。太陽が昇ったのが見え、彼がすぐに私を確認しに来ることはわかっていた。部屋を分析し、彼を待ち伏せするのに最適な角度を考える。ドアの横にタンスを動かし、その上に立つのが最善だと判断した。私は「袖メイス」(そう、武器の名前を考えついたんだ)を振り下ろし、重力を利用してより大きな力を得る。タンスを押し動かし、待つ。今まで殺意というものを感じたことはなかったが、これがそうなのかと思った。緊張も恐怖も感じない。憎しみで震えている。彼が血を流すところが見たい!

足音が聞こえる。テイトよりも軽いことがわかる。カレンだ。怪物を作った張本人だ。彼女はこの全てに完...