第71章

アリッサ

ワイアットの唇が、温かく優しく私の背骨を辿り、私を目覚めさせる。彼がキスをすると、私は小さな喘ぎ声を漏らす。

「おはよう、キトゥン」彼は私の肩にキスをしながら囁く。

「んん、おはよう、ハンサム」

彼は私のすぐ隣に横になる。手を伸ばして、私の乱れた髪を撫で、顔から髪をどける。私が微笑むと、彼も微笑み返す。私が体勢を変えると、私たちは向かい合うことになる。

「よく眠れた?」彼が尋ねる。

「うん、最高。あなたは?夜中に起きたの聞こえなかったわ」

通常、彼が悪夢を見たり眠れなかったりすると私は気づくのだけど、昨夜は気づかなかった。彼が動かなかったのか、私が熟睡していたのか分から...